Antelope Valley Indian Museum
広大なロサンゼルス・カウンティの北東の端近く、モハベ(Mojave)砂漠の中の岩山に貼りついているように建てられているのが Antelope Valley Indian Museum です。
建物の内部は自然の巨岩をそのまま巧みに利用したデザインであり、洞窟の中に入りこんだ感じです。
この建物は1900年代の初めにHoward Arden Edwardという独学の芸術家が建てたもので、このユニークな建物はその後 Grace Wilcox Oliver という人類学者の手に渡り、彼女によって1940年代の初めに “ Antelope Valley Indian Museum”としてオープンされたものです。
その後 1979年にカリフォルニア州が建物を購入し、Grace Oliverが収蔵物を州に寄贈し、現在に至っています。1980年代に入って、カリフォルニア州はこのミュージアムを“Regional Indian Museum”の一つに指定し、また“The National Register of Historic Places”としても登録されています。
建物の中の狭い岩の隙間を這い上がると2階もあり、5つの展示室にはこの地域に定住していたアメリカ原住民に関する資料が展示されています。
この地域全体を“California
’s Great Western Basin”とも言いますが、そこは嘗て Kawaiisu、Yanyume、Kitanemuk、Vanyume、Panamint Shoshone、Serrano などの種族が住んでいた土地であり、彼等の使用した籠、壷、矢尻、編物、装飾品などの実物や模型・写真等を見ることが出来、これら原住民たちの生活や交易の様子を学べます。
ギフト・ショップ(売店)にはアメリカ原住民に関する書籍・資料・みやげなど興味ある商品が並んでいます。このミュージアムは比較的こじんまりとした建物で、決して大きくはありませんが充実した内容であり、その上、砂漠の岩山にマッチした建物は一見の価値が充分あると思います。
ミュジアムの建物のすぐ裏はモハベ砂漠特有の岩山になっており、周囲を歩くためのトレイルもあります。
但し、まったく日陰のない広漠とした砂漠の岩山で、しかも夏期の暑さは尋常ではありません。
(このミュージアムは6月中旬から9月中旬までの期間は休館となりますが、その理由は暑すぎるからだそうです)
その上、マウンテン・ライオン注意の立て札までありますので、あまり周囲の散策はお勧め出来ません。ミュージアムの周囲からの写真撮影程度が無難といえるでしょう。
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- 住 所 : 15701, E. Avenue M, Lancaster, CA 93584
- 電 話 : (661) 946- 3055
- 開館日 : 毎年9 月中旬 〜 6月中旬の土曜日、日曜日のみ。
- 時 間 : 11:00am〜 4:00pm(土曜日、日曜日)
- 駐車料 : $1(人)、16才以下は無料。
- Web Site:http://www.avim.av.org
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- 行き方は次の通り
(Torrance方面よりの場合)
- FWY#405(北)→ San Fernando で FWY#405 は FWY#5 と合流し、FWY#5 となる。
- FWY#5 になってからすぐ(1マイル)FWY#14 へ入る。
- FWY#14 に入ってから約40マイル進み、20th St. West(Ave. J)出口で FWYを降りる。
- 20th St. West出口で降りたらそこは Ave. J であるので、その Ave. J を右折(東へ)。
- Ave. J を約17マイル直進し、150th St. East を右折(南へ)。
- 150th St. East を約3マイル南下し、Ave. M を左折(東へ)し、0.7マイル進むと、左側にミュージアムの入口ゲートがあるので、そこを左折し、中へ入る。
- ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約110マイル、ドライブ約2時間30分。
河合将介( skawai@earthlink.net )