あまり 知られていないL.A. 観光スポット(78)

 Blackbird Airpark、 Palmdale       INDEX  HOME

la78_01.jpg (24361 バイト) アメリカ空軍の偵察(スパイ)機で有名な通称“ブラックバード”と呼ばれたジェット機を見ることが出来るところです。

 “ブラックバード”は、1962年4月に登場しました。当時はケネディ政権下の時代であり、米ソ関係が最も緊張した時代でした。1960年にアメリカのスパイ機U-2 がソ連のウラル上空で撃墜され、また1962年10月には、いわゆる「キューバ危機」があったりした頃です。

 “ブラックバード”はこんな状況の下で、“U-2”の交代機として計画・生産された偵察用ジェット機でした。

 この飛行機はチタンをはじめ特殊合金で作られ、また機体の設計もこれまでの偵察機とは異なるもので、いわゆる「ステルス」設計のはしりといわれるものです。速度もマッハ3を越えるもので、当時としては超最新鋭設計機でした。

 このシリーズの偵察機には“A-12”、“YF-12A”、“SR-71A”などがありますが、ここにはロッキード“A-12”と“SR-71A”の2機が屋外に展示され、見ることが出来ます。la78_02.jpg (33651 バイト)

 ここの説明資料によると、2機の“ブラックバード”が1ヶ所に展示されているのは世界中でここだけとのことです。

 展示されている2機のうち、“A-12”は“ブラックバード”シリーズのプロトタイプの第1号機として生産され、1962年4月に公式飛行をした記念すべき貴重な飛行機とのことです。

 もうひとつの“SR-71A”は、1968年に正式にアメリカ戦略空軍に配備され、1987年まで任務についていた飛行機だそうです。この“SR-71A”の仲間は当時、沖縄・嘉手納基地はじめ世界中の第一線に配備されていました。

 現在、この Airpark にはこの2機の“ブラックバード”とそれに関連するものが何点か展示されているだけですが、計画によるとこの Airparkは今後26エーカーを越える敷地を“Palmdale Plant 42 Heritage Airpark”として整備し、各種の航空機を展示する場所になるとのことです。

 戦争の道具である軍用機としてではなく、ある時代の先端を語る技術の粋をこの目で確かめることは決して無駄ではないと思います。

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  • 住  所 : 25th Street East and Avenue P., Palmdale, CA 93550  Tel.(805) 277-8050

  • オープン :金曜日、土曜日、日曜日(月曜日〜木曜日は Close)10:00am 〜 5:00pm

  • 入場料、駐車場:無 料(但し、Donationの箱があり、来訪者は通常一人$1程度を寄付しているようです)

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行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)

(1)、FWY #405(北) → FWY#5(北)と合流し、そのまま→ FWY#5(北)→ FWY#14(北)へ。

(2)、FWY#14に入ってから約37マイル走り、Avenue P で FWYを降りる。

(3)、Avenue P を右折(東へ)し、約3マイル進むと、25th Street Eastとのコーナーに真っ黒な機体が2機見える。そこが Blackbird Airpark です。

(4)、ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約80マイル、ドライブ約1時間30分。

                         河合将介( skawai@earthlink.net )