The Huntington Library, Art Collections, And Botanical Gardens
8月はじめ、世界最大の花“ラフレシア”の仲間である“Titan Arum”という“化け物のような花”が遂にカリフォルニアで初めて咲きました。(ただしアメリカ全体では歴史上11回目だそうです)
この花が咲いたのが、ハンティントン図書館(The Huntington Library, Art Collections, And Botanical Gardens)敷地内の「植物園」でした。
花の満開日にあたった8月2日(月)(休園日に特別開園しました)はこの“化け物のような花”を見るため、一万人以上の人々が押しかけ、植物園側は混乱回避の為、午後早々には入場ゲートを閉鎖する始末でした。
実は私達夫婦もこの日、午後2時半には植物園に着いたのですが、その時点でもう入園させてもらえず、見学を終えて出てきた人から話だけ聞いて帰らざるをえない始末でした。
翌、8月3日(火)は私達も朝早くから駆け付け、ようやく“化け物”と対面してきました。残念ながら、“化け物”は満開時期を過ぎ、花びらは殆ど閉じていました。(添付写真がそれです)
説明書によると、この花は19世紀末にインドネシアのスマトラ島で最初に発見され、その後アメリカにも種が持ち込まれたようですが、めったに花は咲かないようです。
この花からは強烈な臭いが発散されるという事で、鼻当て用ハンカチまで用意して行ったのに、集まった人々の鼻息の方が余程強烈だったのか、花の匂いは遠慮気味で、あまり感じませんでした。
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19世紀末から20世紀初頭にかけてのアメリカの「鉄道王」であり、同時に大実業家でもあったHenry E. Huntingtonが、彼の所有する敷地・邸宅と、彼の収集した蔵書、美術品、植物などを提供し、設立されたのがハンティントン図書館(The Huntington Library, Art Collections, And Botanical Gardens)です。1919年に私的な、そして非営利目的の施設として設立されました。
ここの見どころは大きく分けて3っつあり、(1)図書館、(2)美術コレクション、(3)植物園です。
(1)、図書館(The Library):欧米を中心とした貴重で珍しい書物や写本が豊富に収集されているのだそうです。 研究者にとってはかけがえのない施設といえるでしょう。
ただし、一般に公開している展示品はあまり多くはありません。でも羊皮紙に印刷された「グーテンベルグの聖書」など何点かの貴重な資料は展示され、一般に公開されています。
(2)、美術コレクション:敷地内の3箇所の建物に分散して展示してありますが、中でも Henry Huntington の邸宅だった“Huntington Gallery”は全米でも最大規模を誇る18,19世紀のイギリスとフランス美術のコレクションを収めているのだそうです。
“The Blue Boy(Gainsborough作)”や“Pinkie(Lawrence作)と言った有名な絵画をはじめ、色々なコレクションが展示されています。
(3)、植物園(Botanical Gardens):広大な敷地の中に色々な特徴を持つ植物園が点在しています。デザート(砂漠)園では大小・多種多様なサボテンの仲間が見られ、日本庭園、ばら園、ハーブ園、椿園、椰子園など見どころが多く、一日かけても飽きない程の植物群や景観です。
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(但し、Memorial Day と Labor Day の間の夏期は10:30am〜4:30pm)
子供(12才未満):無料。( 但し、毎月第一木曜日は無料)
(1)、FWY #110を北へ。L.A. ダウンタウンを通り越し、パサデナでFWY#110は終わり、 道はArroyo Pky. と名前を変える。
(2)、Arroyo Pky.になってから、そのまま北へ 0。6マイル進み、California Blv. を右折(東へ)、
(3)、California Blv.を2マイル進み、Allen Ave.を右折(南へ)、正面突き当りが入り口ゲートになっている。
(4)、ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約28マイル、ドライブ約50分。
河合将介 skawai@wakao.com