あまり 知られていないL.A. 観光スポット(19)INDEX
Fort MacArthur Museum(L.A.サウスベイの観光スポット−3)
Palos Verdes半島の最南端、San Pedro海岸を見下ろす位置にあるAngeles Gate Park は元々は軍事要塞“Fort MacArthur”の一部であり、そこの 要塞跡を利用したMilitary Museumが“Fort MacArthur Museum”です。
“Fort MacArthur要塞”は 1914年に建造が始まり、ロサンゼルス港周辺の防衛の中枢拠点としての役目を担った所です。名前の“MacArthur”とはLt. Gen. Arthur MacArthur (Douglas MacArthur将軍の父) に由来し、1946年12月の日米開戦後は 砦間の地下トンネルが掘られたり、新しい砲台が設置されたりして補強され、一時はかなり大規模なものだったとのことです。 第二次大戦後は ミサイル他 近代兵器の出現で 大砲等は撤去されましたが、1951年には ここが新たに ロサンゼルス地域防空軍の司令部となり、1954年初め登場した対空ミサイル「ナイキ」がここにも据えられた時期もあったようです。
1974年 ナイキ・ミサイルシステムは現役を退き、この要塞もその役割を終え 敷地は ロサンゼルス市とアメリカ空軍に引き継がれ現在に至っています。要塞の一部は“National Historical place”として登録・保存され、“Fort MacArthur Museum”となっています。
Museumといっても、もともと軍事要塞跡ですから中は 頑丈で薄暗く、狭い小部屋に仕切られ、身も心もヒンヤリ寒々と いった雰囲気です。さらに展示物には 対日戦争関係の資料や品物も多く、我々日本人にとっては 心の痛む展示物もあり、必ずしもうれしいものではありませんがますが、日本とアメリカの間には こんな時期もあったのだという事も知っておく必要もあるのではないでしょうか。カリフォルニアの底抜けに明るい日差しから 一歩 地下を覗いて見ると、ほんの最近まで こんな歴史もあったのです。
平和の大切さを痛感させられる 遺跡です。ぜひ一度出かけて見てください。
前回の「観光スポット(The Friendship Bell)」と 同じ敷地の中です。
(*Open Hourは土曜日 及び 日曜日のみ、12:00−5:00PMまで)
行き方は 次の通り(Freeway #110方面よりの場合)
河合 将介 skawai@wakao.com